ChatGPTは、プロンプトの指示内容をすべて正確に読み取って出力しようとしますが、文章の体裁や改行など「見た目」に関わる部分は少しでも記載が曖昧だと抜け落ちやすい傾向があります。改行について「明確な方法・回数・タイミング」を具体的に指示すると忘れにくくなります。以下にポイントをまとめます。
目次
1. 箇条書きやまとめの構造を明記する
「ポイント部分は○○文字程度にして箇条書き形式にして下さい。各項目は以下のように書いてください。」のように、
- どんな文体
- どんな形(箇条書き・一文ごと)
- どのタイミングで改行
などを細かく指定することで、ChatGPTが誤解なく出力しやすくなります。
具体例
・箇条書き部分は、各項目を以下のように改行で区切って下さい。
・改行は次のように2回入れて下さい。
・~
・~
・~
・~
上記のように「ここでは改行が何回必要か」をはっきり示すのがコツです。
2. 「改行を忘れずに入れて下さい」と複数回念押しをする
ChatGPTは長文の指示を受けると途中で重要な要件を「読み落としてしまう」ことがあります。そこで、文章の最初と最後に「改行ルール」や「箇条書きの書き方」を繰り返し書いておくのも一つの方法です。
具体例
最初に「必ず箇条書き間には空行を1行(改行を2回)入れて下さい」と明記
本文終わり近くで再度「箇条書きは次のように改行を入れて下さい」と明記
このように、指示の冒頭と末尾で念押しすると忘れにくくなります。
3. ChatGPTの一時記憶が上書きされないよう、他の指定より先に改行ルールを明示
ChatGPTは長文指示のなかで、より「後に書かれている」「より強い文言」を優先して解釈しがちです。改行ルールや箇条書きの体裁については、必ず最上部かそれに近いところで指定すると、上書きされにくくなります。
具体例
【改行ルールについて】
1. 箇条書きは以下の形で書いて下さい。項目を追加するときは必ず空行を入れて下さい。
【全体構成】
1. タイトルは○○
2. 本文は○○
~以下省略~
このように「最初に改行に関するルールを明示」して、後から別の体裁を指示しないようにします。
4. テンプレート化して使う
常に同じ体裁で記事を書く場合は、テンプレートを作ってそのまま使うのがおすすめです。以下のようにあらかじめ雛形を作っておくと、毎回書き方を工夫せずに済み、ChatGPTの出力ミスが減ります。
テンプレート例
あなたは○○なWEBライターです。
以下のルールに厳密に従ってください。
【全体の文字数】
・○○文字程度
【改行ルール】
・改行のタイミング
・箇条書き項目間の改行回数
【記事構成】
1. 見出しH1…
2. 見出しH2…
(1) H3…
(2) H3…
以下略
【まとめ部分】
・箇条書きは空行を使って4つ記載
・最後に~文字程度の締めコメント
このようにしておけば「改行を入れ忘れる」というミスを大幅に減らせます。
まとめ
- 改行や箇条書きの出力は「文章内容の指定」以上に、ChatGPTが見落としやすい部分
- 明確に「改行回数」「箇条書きの行間」などを指定し、最初と最後にも念押しで書く
- 他の文章量が多くなるほど、途中の要件が忘れられるリスクがあるので注意
- 何度も同じ形式の記事を書くのであれば、テンプレートを作り毎回そのまま使うのが効果的
こうした工夫を組み合わせると、箇条書きの改行やポイント出力を忘れられるリスクがかなり下がります。ぜひお試しください。